2021.01.04 の日記:日記を始める話

年に数回やってくる日記書きたい欲がここ数日高まっているので,してみむとてするなり.

ここ数年,長い文章を書く機会が深刻にないことを不安に感じていた.日常的に文章を出力する機会は Twitter くらいのもので,せいぜい1文/日くらいだろうか.Twitter は一度に書く量が少ないというのが問題で,長い文章だと全体を見直すのは面倒なのでエイヤッと完成させてしまうが,ツイートの数十文字だと全体が数秒で見直せるので納得いくまで親の仇のように推敲してしまう.酷いときは朝に下書きしたツイートを夜まで推敲したりしている.流石に一日中推敲だけするわけではなくて,他の作業をしながらもツイートのことが常に頭の隅にあって,ちょっと良さそうな表現を思いついたらツイッターを開いて下書きツイートを修正してしばらく寝かせてまた思いついて......を繰り返している.時間とか脳のリソースを浪費する以前の問題として,人間として気持ち悪い.その辺の数万いいねのツイートが推敲の末に書かれていても納得するだけだが,日常で顔を合わせるお前のせいぜい数いいねのツイートが推敲のうえにつぶやかれていたらめちゃくちゃ気持ち悪くない?(ここでいう推敲を重ねるお前はあくまで僕のことで,これを読んでいるあなたが同じことをしていても気持ち悪くはないです).まあ,ツイートに対する姿勢が気持ち悪いのはどうでも良くて改めるつもりは毛頭ないのだが,問題はツイート以外の文章を書く時にもめちゃくちゃ推敲する癖がついてしまったことだ.この日記もここまで書くのにかなり時間をかけている.気持ち悪いくらい時間をかけている.去年,修論と某ボロスを書いているときにこの推敲癖を強く感じた.修論は1文レベルの推敲に時間をかけすぎて提出が締切ギリギリになった.最終稿が締切ギリギリになったわけではなく,初稿が締切ギリギリになった.アホか.某ボロスは1文レベルの推敲に値するものではあると思うが,全体が完成する前から細かい推敲に時間をとられて全体の構成に心残りがあるまま締切になってしまった.こういうのは作文あるあるだとは思うが,"本業"の文章を書くときくらいは効率的なやり方を求めていきたい.毎日ある程度の文字数の日記を書いていれば,いずれ,細かい推敲を後回しにして流れるように文章を書けるようになるか,あるいは,はちゃめちゃに推敲が速くなるのではないかと期待している.できればはちゃめちゃに推敲が速くなりたい.