2021.04.26 の日記：らっぱ - ぬるぬるバイオマット日記

100の質問バトンの続き

Q40.好きな異性のタイプは？の続き

好きな異性のタイプね．鏡像異性体です．

回転(する)異性(の)体
— a (@a151595) 2014年6月16日

7年前から何も成長していない．というか7年前は異性体から異性に繋げるくらいの気持ちがまだあったのに今は逆になってしまった．

恋愛関係の話といえば修学旅行だけど，修学旅行でそういう話をしたことないな．正確に言うと僕以外の人たちが話していてそれを聞いていたことはあったけど自分が何かしら発言したことはなかった．中学校の修学旅行では消灯後に部屋の皆で恋バナ的なことをしてはいたけど僕は何もコミットせずに何を聞かれても全てはぐらかしていたな．みんな優しい人ばかりだったのでそれで強く責められることはなかったけど，逆にそのせいで罪悪感的なものを余計に感じてしまってなんか寝られず (生活リズムが崩壊していたからという理由のほうが大きそう)，温泉旅館の部屋と窓の間にありがちな謎のスペースで朝まで一人でトランプタワーを作ったり修学旅行のしおりのメモのページに『とらドラ！』10巻表紙の逢坂大河を模写したりしていた．ちなみにわりと上手く書けた．

高校の修学旅行ではそもそもそういう話にならなかったし，大学に入ってからも人と恋愛関係の話をしたことは全て思い出せるくらいには機会が少ない．周りの人が恋愛関係についてどういう性質なのかとかどういう状況にあるかとか今までどういう状況を経てきたのかとかほとんどわからない．なぜかよくわからないけど恋愛関係の話はタブーだと思っている．2021.01.08 の日記：「好き」の話 - ぬるぬるバイオマット日記では好きという感情が他の感情と比較して圧倒的に大きいのでその話を人にすることが自分の弱みになってしまうと書いたけど，改めて考えるとちょっと違うな．何かが好きであるという性質は何かが嫌いとかあるいはもっと一般的に考えたときのその人の他の性質とかよりも強くその人のアイデンティティの基底をなす (少なくとも僕についてはそう) ので，何かを好きだと伝えることは自分のアイデンティティを直接伝えることとほとんど等しく，そこに齟齬があると非常に困る．特に恋愛関係での「好き」という感情は小説やドラマなどで流通している既存の枠組みの中で解釈されがちで，自分個人の細かい感情は容易に誤解されてしまう．いや別に誤解されたと思った経験はなくて誤解されたらめっちゃ嫌だなぁ～と思ってるだけなんだが．あとそもそも相手に自分のアイデンティティを伝えなくないと思うこともあって，これはプライベートなことを話したくないというわけではなくて絶対に僕のアイデンティティを理解していない (というか理解しようとしない) であろう人間に伝わらないことをわざわざ言いたくないという気持ちから来る．どちらも誤解されたくないということは共通しているけど，前者は伝えたいけど誤解されたくないという気持ちで，後者は誤解されることが自明なのでそもそも伝えたくないという違いがある．前者は仲の良い人に対して思い，後者は仲が良くない人に対して思う (仲の良さというより心理的な距離の近さのほうが正確だな．心理的な距離は遠くても仲が良いことがわりとある)．

それと，恋愛関係の話をするということはすなわち誰か相手を想定したプライベートな話題を扱うということなので，あくまで相手を想定した自分自身の感情や行動の話ではあるもののその相手のプライベートの話にもなりうるという意識があって軽はずみにそういう話をするべきではないという考えがあったりなかったり．

恋愛関係の話を人生で避け続けてきたので，たま～にそういう話をしたくなったときにいざ話そうとしても温度感がよくわからなくて変なテンションでよくわからない話をしてしまうのでもう僕はおしまいです．

この前，ちょっとした雑談みたいな雰囲気ではあったけど，それでも珍しく「好きなタイプは？」みたいな質問をされてボケ100%で返してしまった．こういう質問にボケで返すの，「真面目に聞いているのに答えてくれないんだ……」みたいな感じで心の距離を感じさせてしまうので良くないと後から気づいて，やらかしたなぁと思っていたけど同時に何で答えたくないことを正直に答えなきゃいけないんだという気持ちもあるので自分の中では別にやらかしてはいない扱いになった．こういう類の質問はどんなに親密な人に聞かれても答えたくない気分のときは全く答えないと思う．答えてもいいかなという気分のときにわりと親密な人に聞かれれば答えるかもしれない．逆に初対面の何も知らん人に聞かれたほうが答えやすいかも知れない．初対面の人にプライベートなことを聞くのは失礼みたいなマナーがあるけど，そこそこ仲が良い人にプライベートなことを聞かれるほうが困ってしまう．不快感とかはないけどただ困ってしまう．

(続く)