2021.05.21 の日記:∀n∈謎, nは解けた

本を読んだ。以下直接的なネタバレなし。


叙述トリック短編集 (講談社タイガ)

叙述トリック短編集 (講談社タイガ)

  • 作者:似鳥 鶏
  • 発売日: 2021/04/15
  • メディア: 文庫


似鳥鶏叙述トリック短編集』。

タイトルに「叙述トリック」と入っていて、実に挑戦的である。そのタイトルの通り、叙述トリックを使ったミステリ短編が複数収録されている。

叙述トリックを使ったミステリは、本の帯で「この叙述トリックがすごい!」「どんでん返し!」とか紹介されていたり、書店のコーナーとして叙述トリック特集が行われていたりするのをたまに見る。叙述トリックが使われていることを非公式に明らかにするのは賛否ありそうだけど、この本みたいに自分から堂々と宣言すればそういう心配がなくて良い。その分、叙述トリックが使われていることが知られた状況下で読むことを想定して、予想を超えたトリックを用意しなければいけないので大変そう。

いやちゃんと考えてみたら書店で叙述トリック特集が組まれているの見たことないな。帯のほうはあるけど。

叙述トリックが使われていることが公式に書かれていると、本を紹介するときに楽だな。そうでないと「詳しくは言えないけどとにかく面白い」しか言えなくなってしまうので。まあ、といってもこの本の場合も「叙述トリックを使ってる」以上の情報は言えないのだが。


読み始めたときはあまり期待していなかったけど、全て読み終わった今はわりと満足している。ミステリを読んだな、という感覚を堪能できた。

いやネタバレなしのミステリの感想って無理じゃん。「面白かった!」も場合によってはネタバレになるし。

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今週は家にこもって作業してたけど、やっぱり人と会わないと楽だな。家にいると作業量が減るので、単純にそれによってストレスが減っているのもあるかもしれない。

僕はたぶん僕が思っているより、そして人が思っているより人の目を気にして生きている。具体的にどういうところに気をつけてどのような行動をとるかについては、一般的に人の目を気にするときに注意する対象に比べると偏りがあるだろうけど、とにかく人の目を気にしている。

そのわりに他者の主観を想像するのが苦手なので結果として人の目を気にしないような振る舞いになっているような気がする。これは自分ではわからないので憶測に過ぎないけど。

僕が見る限り明らかに人の目を気にしていない人間はたまにいるけどもしかしたら気にしているところがぜんぜん違うだけでめちゃくちゃ人の目を気にしているのかもしれない。人の拘りは多様すぎて、可能性のある拘りをできる限り想定して人と接したいけど難しすぎる。

真面目っぽい話をしてしまった。

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赤門の前で記念撮影をするめちゃくちゃ度数が高いビール。

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\(\forall n\in\)謎\(, n\)は解けた

タイトルの数式を外部で正しく表示させる方法ないのかな。