2021.07.12 の日記:ゲームの感想


オクトパストラベラーをクリアした。以前の日記でもたびたび触れていたスクエニのコマンド式RPG

良いゲームだった。既にいろんなところで言われている表現だけど、古き良き時代のRPGを突き詰めたようなゲーム。コマンド式の戦闘システム、ランダムエンカウント、ドット絵という最近のRPGには珍しくなってしまった要素が見られる。ストーリーの進行にあたっても映画のようなムービーシーンはなく、あくまでゲームの操作画面内で表現されている。ただそれでゲームが淡白になってつまらないということはなく、戦闘には「ブースト」「ブレイク」というシステムが取り入れられてただコマンドを選ぶ以上の戦闘内での即時的な戦略性があり、その一方でジョブシステムがシンプルながらすごく良くできていてパーティーをどのジョブ・サブジョブで構成するか、4つしか装備できないサポートアビリティに何を選択するかという戦闘前のタワーディフェンス的な (?)(適切な言葉が出てこなかった……) 戦略性がある。視覚的にもドット絵を三次元的な空間に落とし込むHD-2Dの技術を使って古臭さを感じさせないようになっている。あと単純に音楽がめちゃくちゃ良い。まあこの段落はオクトパストラベラーの公式Webサイトを見れば全部書いてあるので必要ない (なぜ書いた)。

RPGのゲーム性が好きな人はめちゃくちゃハマると思う。一方でストーリーを重視する人にとっては物足りないかもしれない。操作キャラクター8人にそれぞれ独立のストーリーがあるのだが、マジで独立していて8つのストーリーを同時並行で進める感覚になる。まあ本当の最後の最後に伏線がすべて回収されて8つのストーリーがひとつに収束するのだが、マジで最後の最後である。メインストーリーではなく、裏ボス関連のやりこみ要素としての追加ストーリーでひとつに収束する。加えてゲーム中ではサブストーリーとしてさらに独立した話が並行して大量に続いていくのですべて把握しながらプレイを進めるのがかなり辛い。まあ裏ボス戦で話がすべて綺麗にまとまって気持ちいいので結果としてプラスになっている感はある。

僕の感想としては、マップの自由度がかなり大きいのがとても良かった。ストーリーの関係でどうしてもダメなところ以外は「ここから先は進めないよ!」みたいな制限がなくて、強ささえ伴っていれば序盤からラストダンジョン級の場所で敵と戦うことができる。これが楽しくて、序盤はろくにストーリーを進めずにレベルを上げてはストーリーと関係ないけど難易度の高いダンジョンに潜ったりしていた。これができるかどうかでRPGの面白さは大きく変わる。

(続く)