2021.08.20 の日記:読書感想⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン


フィリップ・K・ディックアンドロイドは電気羊の夢を見るか』を読み終えた (2ヶ月前に)。

誰でも名前くらいは聞いたことのある有名な作品であり、映画『ブレードランナー』の原作でもある。

人間と外見の違いはなく特殊な検査をしないと区別できないような最新型アンドロイドが登場する話で、人間とアンドロイドの違いはどこにあるのかという問題を投げかける。

結局人間だろうがアンドロイドだろうが共感性が重要ですよねという感じ (あまり明確には言及されないが) で終わる。それでいいのか?作者はこれで満足してるのか?

あと同時に『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読み始めた。 まだ二十数ページしか読んでいないけどめちゃくちゃ面白い。めちゃくちゃ面白いものを褒める語彙がめちゃくちゃ面白いしかない。

2021.08.16 の日記:ババーン - ぬるぬるバイオマット日記

これは読み始めたときの序盤の感想。近未来のいわゆるディストピア的な描写が皮肉が効いててめちゃくちゃ面白いと思ってこういう感想を抱いたけど、最後まで読んで全体のテーマを念頭に置いてから思い返すと作者は別に皮肉としてその描写をしていたわけではなく、ディストピアで生きる未来人に共感して (あるいは無感情で?)、少なくとも悪意なく書いていたように見える。そこにはユーモアの欠片も感じられなくて、まあなんかアレだなと思ってしまった。作者とは趣味が合わない気がする。50年後の有象無象に作品を読まれて勝手に趣味が合わないとか言われている作者……という感じだが、まあこれが正直な感想なので…… (ごめんなさい)。

いやまあいろいろ書いたけど面白い作品でした。でもやっぱり好みではないので、感想を書こうと思ったらいかに好みから外れているかという話にになるのでこんな感じになってしまう。

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ついでに同じ作者の短編「マイノリティ・リポート」を読んだ。未来予知で犯罪を防ぐシステムの話。

面白かった。未来予知がはらむパラドックスを上手くサスペンスと融合させている。

ただ、あまり好みではなかったな~。SFなので何かしらの理屈に則って物語が成立しているのだけど、僕が好きなタイプの理屈ではなかった。未来予知をテーマにして因果関係について語るなら、もう少し設定を固めてほしかったな。未来予知を理屈のわからない超能力で行うというフワフワした設定なので、簡単に矛盾が生じてしまう。そういう状況で奇妙な事件が発生して「何が起こっているんだ!?」みたいなことを言われても、まあ……。

やっぱりフィリップ・K・ディックわりと合わないかもしれない。とりあえず他の短編も読んでみようかな。

映画のほうの『マイノリティ・リポート』は何度か見たことがあったけど、いい機会なので映画もついでに見返すことにした。

映画のほうはもはやSFではないのでサスペンス・アクションとして純粋に楽しんだ。スピルバーグすごい。

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読書会やりたい。同じ本を読んで感想を言い合うやつ。やりたい!