2021.08.24 の日記:BAD END

いつぞやの地震で住んでいる地域が停電になった。予期しない突然の停電は考えてみると人生で初めてかもしれない。実家にいたころにあったような気がするけどはっきりとした記憶はない。一人暮らししてから何回もブレーカーが落ちたことがあったので、停電の瞬間は今回もまたそれかという感覚だったけど、でもブレーカー落ちるほど電気使ってないな……と気づき停電だと判断するに至った。

我が家は電子レンジと電気ケトルに加えて何かしらを同時に使うと高確率でブレーカーが落ちる。何かを温めるにはやはりエネルギーが必要である。ドライヤーとか湯沸かし器ってリアルタイムで熱を発生させていて、改めて考えるとかなりすごい。特に湯沸かし器、熱容量の大きい水を瞬時に温め続けるの異常すぎる。ガスの力を感じる。

停電になったのは夜11時くらいだったので、真っ暗になってわりと怖かった。この恐怖を忘れずに生きていきたい。根源的な恐怖!

当時、大学のPCと自宅のPCで計算を回していた。大学のほうは電源を確保しているようで問題なかったけど、自宅のほうはPCのバッテリー残量がゴリゴリ減っていき最後まで終わる見込みが絶望的だったので停電が長く続いたときのことを考えてバッテリーを残すために計算を強制終了させてシャットダウンした。その日の進捗が消滅!

普段遠隔で家から大学のPCを操作できるようにしているので、大学のネットワークが生きているかとかPCが動作しているかは確認できる。もちろん自宅のWi-Fiが死んでいるので、ケータイキャリアの通信を使って確認した。キャリア通信が生きていて良かったが、もしこちらの通信も死んでいたらかなり深刻に困っていただろう。インターネットに生かされている。大学のPCは問題なく動作しているように見えたけど、もしかしたら地震のせいで横転してバラバラになった状態でかろうじて動いているだけの可能性もある。

真っ暗でやることないし昼夜逆転して寝ることもできないので大学の様子を見に行くことにした。

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暗すぎ。特に4枚目は大通りなのに明かりが一切ない。周辺の電気が全て消えている。空が白く見えることからスマホが自動でめちゃくちゃ明るさを調整しているのがわかるが、そのうえでこの暗さである。本来はより暗い。田舎の田んぼ道と同じくらい暗い。

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交通信号機も消えている。交通信号機。やばいね。

流石に大きい交差点の信号は非常電源が機能しているのか作動していたけど、そこそこの数の信号が消えており、大学までの道中では警察官が至る所で交通整理している様子を見かけた。至る所で (任意の位置 \(x\)で)。

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信号が作動しているところでは信号が唯一の明かりなので、景色が信号の色で染まっている。ホラーだよ。BAD ENDの色だよ。写真だけでなく実際にこんな感じで見えており、非日常感をビシビシと感じた。

そんなこんなで大学に来たが部屋の様子は特に問題なく、問題を探すほうが大変で、本当に何の影響もなかった。耐震工事したばかりだしな。

帰り道、ちょうど停電の復旧とタイミングが重なって街灯が端から順番にパパパッとついていく現場に立ち会い、かなり良かった。動画撮りたかった。