2021.09.01 の日記:You トルク発生させちゃいなYo!

(昨日の日記の続き)

デカイ本屋に行く。

自宅から丸善丸の内本店まで自転車で向かう。道中の光景を撮影するために自転車にはGoProを固定するわけだが、公式のマウントを使って固定している。


プロハンドルバー/シートポスト/ポールカメラマウント | GoPro

これ。4,100円もする。マジかよ。

GoProを単体で買った当初はマウントなんて自作で適当に用意できるだろと思って、自転車のハンドルに元々付けていたライトに無理やり縛り付けて固定していた。

こんな感じ。自転車のライトに荷造りロープでカメラを無理矢理くくりつけていた。自作とかいうレベルを大きく下回っている。

裏側。赤く見えているのは買ったときに既にデフォルトで貼られているフィルムの端である。こういうのを剥がせない。誰か何も言わずに無理矢理剥がしてくれ。そうされることでしか僕は幸せになれない。変化を他人に委ねることしかできない。助けてくれ~~~。

このチープな固定方法、完成した最初は「いいじゃん!4,100円浪費せずに済んだぜ~」と思っていたけど自転車をしばらく漕いでいるとだんだんとカメラが下を向いてゆく。構造上カメラをハンドルの直上に設置できず、ライトに沿って前方に飛び出した位置にしか固定できないため、カメラの重みによってトルク (力のモーメント) が発生し回転してしまうのである。

ただしライトの質量は無視できるとする

わかりやすい図。トルク \(\boldsymbol{N}=\boldsymbol{r}\times \boldsymbol{M_{Gopro}g}\) が発生する。

ニュートンはGoproがだんだんと下を向く様子を見て万有引力の法則のヒントを得たと言われている。ニュートンがヒントを得たオリジナルのGoproは既に伐採されてしまったものの、接ぎGoproによって増えた子孫は今も世界各地で栽培されており、小石川植物園でも見ることができる。

力学を完全に忘れていたのでネットで調べてしまった。古典力学、大学1年生以来ほとんど触れていなかったような気がする。謎に一時期解析力学を自主的に勉強していた時期があったけどそれだけだ。力学っぽい挙動、日常生活で感じることは多いけどあまりにも直感的な説明が容易すぎてわざわざ学問としての力学を思い出さないことが多い。

……と思ったけど静水力学はそこそこ扱ってるな。アンモナイトの生息姿勢復元とかでバリバリ使っていた。


自転車にGoproを固定するときはそんな感じなのだが、車に設置するときも公式のマウントを使っている。こちらは吸盤でフロントガラスに固定する仕組みで、流石に自作は厳しそうなので、5,500円したが致し方ない。Goproのアクセサリー、想定より2,000円くらい高い。こういうものを自作できる人間になりたい。調べたら3Dプリントで自作のマウントを設計してる人が出てきてスゲ~。どうせやるならこのくらいまでやりたい。

明日こそデカイ本屋に行くぞ。デカイ本屋!

(続く)