2021.09.05 の日記:You 思い馳せちゃいなYo!

デカイ本屋で立ち読みして気になった本。

『4次元図形百科』

いい本。というか好みの本。今回デカイ本屋に来て、この本を知ったのが一番の収穫かもしれない。

4次元図形が回転したらどう見えるか、4次元図形の断面や投影図はどうなるか、4次元図形の展開図とは、みたいな話をいろいろな種類の4次元図形について図をたくさん使いながら紹介していく本。良すぎ。




https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=303657

出版社サイトで公開されている試し読みページ。これでこの本のだいたいのイメージがわかると思う。ほとんどが各論で、まさに4次元図形「百科」という感じである。

4次元図形、もちろん数式を使えば直接表せるけど、図や模型を使ってそのものを表すのは不可能である。だから4次元図形を形として認識するためには、その過程で図や模型で補助することはあるかもしれないが、結局最後は脳内で想像して考えるしかない。そのときの超空間把握能力みたいな、論理的ではなくただひたすら感覚的にものを考える感じが好きで、よく4次元空間に思いを馳せている。

ところで先天的に全盲の人は3次元立体の2次元への投影図を理解できるのだろうか。視覚の処理では2次元の情報から3次元の形態を再現しているので、視覚というのは1つ異なる次元の関係性を把握するために重要な役割を果たしている気がする。となると先天的に全盲の人が投影図を理解するのは、視覚を持つ人が4次元立体を理解するのと同じかあるいはもっと難しいことなのかもしれない。

先天的に全盲の人の2次元に対する感覚が知りたくて調べてみたら視覚障害者向けの絵本を見つけた。

style.ehonnavi.net
faje.or.jp

後者 (テルミ) の説明によると、全盲の人や先天的な視覚障害を持つ人も対象にしているらしい。先天的かつ全盲の場合も対象にしているのだろうか。どうなんだろう。例えばネコを触ったことがある先天的に全盲の人が浮き出た線で表されたネコの絵を触ったときにそれがネコだと理解できるのだろうか。かなり怪しいのではないかと思う。最初は「ネコの絵」は「ネコ」を表すということを誰かに教えてもらうのだと思う。しかし、その場合、絵と文字の違いがかなり曖昧になるのではないか。絵というものをどう認識するのだろうか。いやでもネコの左半身だけ触ることを考えると、その感覚と絵はわりと対応づくような気がする。そういう経験を積んでいけば2次元と3次元の対応関係も直感的に理解できるようになるのかもしれない。

上の段落のほぼ全ての文、憶測か疑問だな。こういうことを想像で言ってないでちゃんとした文献を調べたほうが良い。

異なる知覚を持つ人の感覚を想像するの難しすぎる。同じ知覚を持つ人の感覚にすら共感できないことが多いのに。せめて、4次元立体の理解よりも難しいかもしれないけど、日記を通して誰かと僕の感覚を共有できたら嬉しいね (いま恥ずかしいことを言っている)。

最初から読み直したら「感覚」という言葉をいろんな意味や曖昧な意味で感覚的に使っていて良くないな。感覚がどういう意味なのかもよくわからなくなってきた。文字自体もゲシュタルト崩壊してきたのでもう終わりです。

(続く)