(昨日の日記の続き)
デカイ本屋で立ち読みして気になった本。
『LIFE SCIENCE(ライフサイエンス)長生きせざるをえない時代の生命科学講義』
まあなんか暇なときに読みたいなあという本。特に語ることはない。こういう類の本、あまり読まないので試しに。
『デザインの自然学 -自然・芸術・建築におけるプロポーション- 新々・新装版』
先日、国立西洋美術館のミュージアムショップで見かけて「どこからこんな本見つけてくるんだ……」と思っていたら丸善のフェアで平積みされていてマジかよと思った。
あらゆる形態を黄金比で説明しようと試みている本。熱意がすごい。ここまで圧倒的なパワーで見せられると、どれだけデタラメが書いてあっても何の批判もする気がなくなる。自然の凄さを説明する本ではなくて、著者の熱量のスゴさを楽しむ本として読んだほうがよい。
訳者によるあとがきが良くて、内容は正しいとは言えないが著者なりに真理を探究する姿勢は評価できるというようなことが言葉を選んで書いてあって、こんなに気を使ってあとがき書くことあるかという感じだった。
その辺のいい加減な疑似科学本と比べてこの本には本気さとある種の誠実さが表れていて、間違った知識を広めるデメリットに目をつぶってでも翻訳・出版したい気持ちはわからなくはない。まあ僕は出版したくないが。案の定貝殻を黄金比で説明する話とか出てくるし絶対嫌だ。
まあでもちょっとだけ欲しい。図を見てるだけならかなり楽しいので。
『本当にわかる論理学』
論理学、本当にわかりたい。
この著者のパラドックスの本を以前に読んでかなりよかったので、この本も信頼している。
この本があったコーナーにパラドックスについての本が何冊かあったのでざっと目を通したら解説の論理が微妙な本がいくつかあって、やっぱりパラドックスについて述べるのは大変だよなあと思った。論理が矛盾してることを伝えるのめちゃくちゃ難しそう。ときには誤った論理をあたかも正しいかのように説得力を持って書く必要があるのもキツそう。
ところで話が変わるけど、眠り姫問題 (Wiki) という確率パラドックスがここ2,3年で急に有名なパラドックスとして広まりだしたけど何があったんだろうか。オリジナルの問題は30年以上前に提唱されているのになぜ今更。
眠り姫問題のWikipediaの編集履歴を見てみると、英語版は2006年にページが作られて、日本語版はその翻訳版として2020年1月に作られたらしい。タイミング的にこの日本語版が出来たのが流行のきっかけになっていそう。
眠り姫問題のWikipedia、出典がかなりガチだな。ちゃんとした人が編集してそう。あるいはちゃんとした人のレビューを参考にしているか。出典を具体的に見てみると2000年代にわりと盛んに議論されていることがわかる。なんかこういう分野が学問として議論されてるの嬉しい。
眠り姫問題のバリエーションの水兵の子供の問題 (Wiki) 、論点が整理されていて面白いな。
パラドックス調べてるとヤバげな個人ブログがいろいろ出てきて怖い。そのうちのひとつにならないように気をつけよう。
(続く)