北陸旅行の2日目まで終わったのでまたゲームの感想を書く。
『Night in the Woods』
ジャンルがよくわからないが、ADVではある。
大学を中退して地元に帰ってきた主人公のメイが、旧友の小さくリアルな悩みに触れたり、町の大きく非現実的なトラブルに巻き込まれたりする。
社会の中で生きていかなければいけない辛さとか、環境の違いによる旧友とのすれ違いとか、大人になって変わってしまったものもあるが、そういった中での家族の役割は変わらず、旧友も根本の部分では変わっていない。自分だけが変わらずそのままなのかと思ってしまいがちだが、自分も周囲の人間も同様にもがきながらちょっとずつ進んでいる。このゲームは人生のそういう部分を描いている。そういうのが好きな人は合うかもしれないし、そういうのが好きでない人は合わないかもしれない。
町の中を探索して、人 (?) と話すことでイベントを発生させてゲームを進めていく。メインキャラクターが何人かいて、最低限その人たちのところへだけ行けばストーリーが進むのでクリアだけ目指すならすぐ終わってしまうが、サブストーリーというかサブイベントというかが豊富で、ダラダラと町の人とおしゃべりしつつプレイするとけっこうボリュームがある。ストーリーを意識的に進めるというよりは、そういう寄り道を楽しんでいたらストーリーが進んでいるというのが理想的である。人生もそうなので。
ゲーム性はあまりない。探索要素や道中のミニゲームはあるが。人生もそれ自体にゲーム性はなく、ところどころにミニゲームっぽい要素があり、同じである。さっきからずっと人生の話をしている。人生の話が好きです。よろしくおねがいします。
僕は昔はかなり過激派で,ゲームにストーリーなんていらないと言っていたけど,今は考えが変わってストーリーが良いゲームも好きになっている.でもやっぱりゲームを選ぶときに一番優先するのは戦闘システムとレベルシステムの良さなので,気になってしまう.
2021.01.30 の日記:幼女監禁願望? - ぬるぬるバイオマット日記
前にも触れたけど、僕も昔からだいぶ変わってしまった。ゲームにおけるゲーム性の重要度がそれほど高くなくなってきている。これに関しては変わったほうがよかった気がするけど、昔の自分の感覚が薄れていくのが悲しい。
人ごみに流されて変わってゆく私を
己で常時ゼロ距離叱責
あとキャラクターデザインとか含めてグラフィックデザインがけっこう好き。空間表現 (?) も好き。
好き度&オススメ度。
人によってはけっこう辛い気持ちになるかもしれないのでオススメ度は控えめ (そういう内容が魅力でもあるのだが)。疲れた大学院生とか社会人は気を確かに持ってプレイするといいと思います。
サムネ用。
サムネ用にわざわざイラストを書いているが、ほとんどトレースになってしまっているので逆にダメかもしれない。