(昨日の続き)
ICCの「生命的なものたち」を見た感想。
「MUSES EX MACHINA──AIが映し出す人と創造性の未来」の続き
なんかいろいろ感想とか考えたことを書いていたけどまとめるのが面倒で全部消してしまった。端的に書くと、作品がデータだけではなく物体があると嬉しいという内容を書いていた。逆にデータだけの作品は不利だなという内容も。
最近、言語を使って何かを考えをまとめようとするときに障壁を感じる。というか、障壁自体は昔から感じていたけど、それを乗り越えるだけのエネルギーがなくなったというほうが正確かもしれない。脈絡のない短文だけで生きていきたい。←これはTwitterのことを言っているわけではなくて、生の会話とかそういうものを想定している。TwitterはTwitterで違う種類の障壁があるので。
「MUSES EX MACHINA──AIが映し出す人と創造性の未来」のコーナーに1つ、すごく好きな作品があった。
AI制御で砂を落として砂山を作る装置で、砂山の形に応じてAIのパラメーターにフィードバックがかかって砂の落とし方が変化する。キャプションの書き方からして、砂山の形から損失関数を計算して学習するというよりは形そのものに応じてパラメーターを直接変更するような感じだった。写真も撮ってなくて記憶を頼りに書いているので間違っているかもしれない。
故障中だったので動作しているところは見られなかったけど、現実の砂山で起こる数理カオス的な挙動がパラメーターに反映され、複雑で非線形なAIを通してさらなるカオス的挙動が生み出されるという2段階のループが想像できる。動いてるところを見たかった。
この作品だけ、インターネット上を頑張って探しても言及が全然ない。なぜ。
全部夢だったのかもしれない。
「The Masters」
作家とバーチャルキャラクターが同棲していて、作家が出かけているときにキャラクターは部屋でどう過ごしているのか……という作品。バーチャルキャラクターがPCを介して作家とやりとりしたり、部屋のエスプレッソマシンをおしゃべりしたりしている様子が見える。
こういうの好き。
自分以外に人がいない状況で鑑賞できたのもよかった。
「ジャグラー」
でっっかいメリーゴラウンドみたいなものがすっっごい音を立てて回転する。一定間隔でストロボが焚かれて、パラパラ漫画の要領で様々な物体が動いているように見える。
撮影は禁止だった。
物自体は単純な仕組みだったけど、とにかくデカくてうるさくて迫力がすごくてよかった。来てよかった。
「syncrowd」
音を鳴らす大量の振り子が同期していく。写真は一部だけを撮影していて、現場にはもっと多くの振り子があった。
同期していく様子が見た目と音で感じられてよかった。来てよかった。
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他にも作品はあったけど、気になったのはこれくらい。
ほとんど意識してなかったけど、テーマが「生命的なものたち」だったな。もっと生命について考えながら見て回るべきだったかもしれない。
あと受付でこども向け鑑賞ガイドを配っていたので一応もらったけど、全然こども向けではなく大人もこれありきで鑑賞したほうがいいんじゃないかという内容だった。この日記もこども向け鑑賞ガイドを適宜参照しながら書いていたのであった。
(終わり)