2021.10.09 の日記:次回作にご期待ください




貴方がこの日記を読んでいるということは、既に私は大学から去っているのでしょう。


(この日記は予約投稿にてお送りしております)


9/30を最後に大学院を退学する。今をときめく単位取得退学というやつである。そして無職になる。

本当は退学することを誰にも言わずに今なにをやってるかわからない謎の人として生きていきたい気持ちもあったけど、まだ大学に所属していると思われて生じる齟齬がかなり面倒だと判断して、まあここには書いておくか~という気持ちになった。あと普通に言わないで黙っているのは流石に失礼すぎる気もした。ここに書いたところで誰にも読まれないかもしれないという懸念もあるが。まあ、黙っていてもいずれ人と博物館なりお店なりに行ったときに学割を使わないことを不審に思われて発覚するような気もする。

Twitter (X) とかに「ウオー、退学! (以下略)」「おれは大学院をやめるぞ!ジョジョーーッ!!」とかツイート (ポスト) したい気持ちもあったけど、冷静に考えて退学は面白くない (というか普通に悲しいと思う人がたぶん一定数いる) ので踏みとどまった。あと他にもいろいろ事情はある。


ところで、僕の状況が周りにどう認知されているのか全くわかっていない。退学のことを必要に迫られて伝えた極一部の人を除いて、親しい人を含むほとんどの人には事情を話していないので、僕が退学することをほとんど誰も知らない可能性があると思っている。ただ、実際は先生などから伝聞でみんなに話が伝わっていて、僕自身が一番周りの状況を把握できていない可能性もある。実際、どうなんですか?

もし未だに実情がみんなに知られていないのだとしたら (流石にそんなことはないような気はするが)、これを読んでいるあなたは数少ない†事情を知る者†ということになる。黙っているのもいいし、誰かに伝えるのもいいし、選択は自由である (あえて言うならば黙っていたほうが面白いと僕は思う)。

いやまあ現状があまり好ましくない状況なのはもちろん理解していて、黙って大学院をフェードアウトしていくことを揶揄する人の気持ちもわかるし、本来ならお世話になった全員に自分からお礼参りをしに行くべきなのだが、それらをわかったうえでこういう選択をしており、わかったうえでこういう選択をすることで開き直っていると思われる (実際にある程度はそう) ことも考慮したうえでこういう選択をしており、森羅万象を理解したうえでこういう選択をしている。任意のPについてPとP以外を理解したうえでこういう選択をしている。まあ本当に森羅万象を理解していたら当然博士号を取れるのでこんなことにはなっていないのであるが。博士 (森羅万象)。

マジで余談だが、揶揄がヤユなのかユヤなのかずっとわからない。いつも両方試して変換できたほうを使っているので、一向に読み方が定着しない。


退学を取り巻く僕の現状について万が一にも要らぬ心配をしている人がいるといけないのでここでちゃんと書いておくと、普通にここ2年くらい病理的にクソカスに病みまくっているので、その心配は要らぬ心配ではなく、今後も有意義に心配してください。まあ、とはいっても本当にアホカスに病みまくっている人に比べたらゴミカスみたいな状況ではあるのでボケカスです (アホボケのゴミクソでもある)。

とはいえ腫れ物みたいに扱われるのも望むところではないので、テキトーに接してください。もちろん接さなくてもよい。


他意があるわけではないが、退学にあたりそれらしいイベントが驚くほど何もない。慰労会とか。まあ全然登校せずにコミュニケーションもとっていない幽霊院生の慰労会があるはずもなく (というかやはりそもそも退学を知られていない可能性がある)、慰労会を開いたとしても居心地が悪い人は多そうなので、何もないのはむしろありがたく思う。僕自身も何かやり切ったわけでもないし慰労されるのも違和感がある。いやマジで本当にそうで、なんで慰労会を開いてくれないんだと思っているわけではなく、一切の他意はない。

それと他に、最後まで頑張り抜いて学位を取った人こそちゃんと祝われて労われるべきで、流石にそういった人々と僕の間には差をつけてほしいなあという気持ちもある。基本的には。(他意があります)

意味を持った何らかの会ではなく、親しい人に個人的に会ってただ酒を飲んだり出かけたりすることはあり、それで十分である。

とは言っても実際は慰労会をやる機運があって、そのうちやるかもしれない。僕が幹事をやるならまあいいだろという気持ち。機運に生かされている。


今後どうなるかはわからないけど、最近はとりあえずできる範囲で就職活動というやつをやっているので、もし上手くいったら社会の《古代の機械巨人 (アンティーク・ギアゴーレム)》として生きていきます。上手くいかなかったまあなんかいい感じにアレします。

……古代の機械巨人?

就活を初めてやってみた感想としては、思ったよりも辛すぎることはなく、いろいろな人からいろいろな話を聞けて楽しいこともある。詳しく書くとアレなのでザックリ言うと、例えば採用担当の人がうちの博物館関係の出身だったり (この話は直接会ったときに詳しく話そう)、生物系や情報系の博士卒の人が個人面談してくれたりした。大学で研究していると近い分野の人の話を聞く機会は頻繁にあるけれど、全然違う例えば人文系の博士の人の話を聞きたかったら自分から何かしら積極的に動かなければならない。でも社会には意外といろんな分野の博士やそれに類する人がいるところにはゴロゴロいるっぽいので、なんとなく就活をしているだけで、面白い話を聞ける機会が自動的に降ってくる。ただもしかしたら使っている就活サイトや就活の進め方や業界がちょうどよかっただけで、人によっては全然そんなことはなかったりするかもしれない。僕の話を信じないでください。

まあ面談はともかく採用の本選考のときは精神にバリバリ負荷がかかるのでそこそこ辛い。

就活をやる前は在学期間延長かつ単位取得退学ってヤバいんじゃないかという懸念も少しあったけど、実際は全然そんなことはなさそう。むしろ退学や留年をした人間に焦点を当ててスカウトをしている奇特な会社もあったりするので、野垂れ死ぬことはなさそうである。もちろんすごく良い会社を狙うと厳しい場合が多いが、高望みしなければなんとかなりそうな雰囲気がある。

社会あったかいナリ・・・


あと、これまでやってきた貝の研究をどうするかという問題がある。

論文みたいにちゃんとしたかたちで世に出すつもりはあまりなくて、怪しいwebページでも作って公開しようかなと思っている。他にも、数理モデルを紹介するページとか、インタラクティブ系統樹をいじれるページとかも作りたい。研究っぽいことも続けて、Twitter (X) とかに何も気にせず「#今日の解析結果」を載せたりしたい。

純粋にそういうことをやりたい気持ちもあるし、何某へのアンチテーゼとしてそういうことをやりたい気持ちもある。

休日に研究モドキをして過ごし、たまに学会で無所属の怪しい男性として発表をしたい。そういう存在はこうやって出来上がっていく。

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学生最後の日にプージャ (本郷のいつものカレー屋) に行こうと思って調べたらいつの間にか潰れていたらしい。そんな……。

10/1から無職になり身分は大きく変わるものの、けっこう前から無職みたいな生活をしていたので、中途半端にぬるっと無職になる感覚である。さらに、制度の抜け穴をついて今の居室の机や棚をあと半年は使えるようにしてあるので、学生も中途半端にぬるっと終わる感覚である。そういうわけで何か区切りの儀式みたいなことをやりたくてプージャに行こうと思ったわけだが、ごらんの有様である。

ぬるっ……

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最後に、


















すみません、途中からパ行になってしまいました。