北陸旅行AnotherEnd - Chapter1-5 1日目

2023年の5月くらいに1週間ほどかけて北陸旅行に行った。

帰ってきてからしばらく旅行記を書いていたけど、途中で飽きて放置してしまっていた。それを最近思い出してまた書き始めている。

なので途中からは旅行の10ヶ月後とかになんとか思い出しながら書いた内容である。


↑「なので」は接続詞ではないので文頭で使う用法は文法的には誤りだけど、ここでは「なので」が僕的に一番自然なので (正しい用法)、「なので」を使った


「なので」の使い方・文頭では世代によって違和感も-NHK

このNHKの記事、文頭の「なので」について、「言うことがある」と「問題がある」を分けてアンケートをとっており、かなりいい。

問題があると知りつつあえて言う人、問題があると知りつつ気にせず使う人、問題があると知っていながらつい言ってしまう人、問題があるので言わない人、問題があるのは知りつつそれとは関係なくなんとなく言わない人、問題ないので使う人、問題ないと知りつつそうだからではなく使いたいから使う人、問題ないけどなんとなく使わない人、etc...、それぞれにそれぞれの意図があって全体を構成しており、僕もその中のひとつである。



気を取り直して旅行の話を書きます。

マルチエンディング方式だったので、分岐条件と各エンディングも解説していきます。参考にしてください。



初見プレイでは「ED No.3 『どこでもドア』が発明されたから、ふべんな自動車は廃止されたんだ (Normal End)」になった。敦賀駅前で銀河鉄道999銅像を見てから、SAN値が一定値より高い状態で若狭美浜海の駅のどこでもドアをくぐるとこのエンディングになる。どこでもドアで福井から家までダイレクトに帰るエンドです。トゥルーエンドではない

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1日目 - 2023.05.12 Fri.

前日に酒を飲んだこともあって朝4時に起きた。天井を見ながらボーっとしていたら突然衝動的にこれから旅行に行くしかないだろという気持ちになったので旅行に行くことにした。←何かの病気か? (あまり洒落にならない)

富山市立科学博物館で開催されている螺旋についての企画展を見たくて、そのついでに北陸を巡ろうという計画を1週間前からぼんやりと考えていた。3日前に大きめの用事が終わったので2日前から行こうと思えば行けたのだけど、なんか家から出るの面倒だなあと思って後回しにしていた。もうこれは決心がつかずにずるずると延びていき計画が自然消滅するやつだなと半ば悟っていたけど、ここに来て強い衝動が起こったのでこれに従うことにした。行くぜ北陸 見るぜ螺旋。

とりあえずシャワーを浴びながらこれからどう行動するかを考えた。直近の荷造りとか交通手段とか宿とか。

早朝に起きて (あるいは徹夜明けで)、衝動的に何かをしたくなってシャワーを浴びながら計画を考えるのはわりとよくあることだけど、大抵の場合は浴び終わった瞬間に全てがどうでもよくなってその日はずっと家で過ごす。今回も浴び終わった瞬間にやっぱ旅行はやめて今日は家でPCをいじって過ごそうと思いかけたけど、なんとか耐えた。PCをいじって1日過ごすのが普通に楽しくて対案として強すぎるのが悪い。

ここで「やっぱ旅行はやめておく」選択をすると分岐です。

ED No.5 日常 (Normal End)

ホラーゲームによくある何も起こらずに日常に戻るエンディング。OPからもう一度やり直すの面倒すぎるので直前にセーブさせてほしい。

「ホラーゲームによくある」と書いたけど具体例をひとつも思い出せない。いや絶対に有名な例があるはずなんだがな。

本当に何も事件が起こらず平和に終わるパターンと、最後に不穏な描写があって「ノーマルエンド?」で終わるパターンがある。



荷造りをテキトーに終わらせて家を出た。テキトーに荷造りをやるとパンツを全て忘れたりシャツを全て忘れたりするので (経験がある)、そこだけは気をつけた。緊急時に備えてPCを持っていくか悩んだけど持っていかないことにした。

新幹線で富山駅へ。新幹線の車内でレンタカーの手配。当日に借りるの無理だったら富山市内で1泊してから考えようと思っていたけど無事に借りられてよかった。約1週間のレンタルを当日に頼むのマナー的にあまり良くなさそうだけど今回は許してほしい。

10:30頃、富山駅着。


駅前のレンタカー屋で車を借りて出発。

富山市街は路面電車が……、おっと失礼、チンチン電車が走っている。チンチン電車が。そう、チンチン電車が走っている。何を隠そうチンチン電車が走っている。チンチン電車の何を隠すことがあろうか。チンチン電車が路上を走っている。チンチン電車が路上を。お嬢さん見てご覧なさい、チンチン電車が路上を走っていますよ。チンチン電車があんなに人を乗せて。


路面電車関係の道交法を完全に忘れていてちょっと焦った。安全地帯に歩行者がいる場合は徐行しなければならない。チンチン電車でひと騒ぎしている場合ではなかった。

google map

富山市科学博物館

螺旋の企画展が見たくて来たけど、この博物館自体元々気になってもいた。Webページを見るとけっこうしっかり研究活動や標本のデータベース化に力を入れているように見えて、数年前からずっと訪ねてみたかった。



「土曜日はカップル無料♡」

うるせぇ~~~


「窓口でお申し出ください」ってわりとハードルが高そう。あのぅ、カップルなんですけど……って言い出すのめちゃくちゃ恥ずかしい気がする。

これはアレですね。割引のために恋人のフリをしてよと幼馴染にお願いして来たはいいけどいざ窓口でカップルなんですけど…って言ったら急に恥ずかしくなっちゃってなんかいい感じになってアララララという展開ですね。


みなさんも狂人割引を見たら僕を誘ってください。狂人のフリをしに行くので。



地史・古生物のコーナー。岩石と恐竜と貝がメイン。

展示パネルはちょっと情報が古いところもあったけど、面白いところがわかりやすく説明されていてよかった。



恐竜関係の展示がそこそこ多い。

壁にプロジェクターで動画を投影している関係で展示室がめちゃくちゃ暗く (特に入って奥の右側)、恐竜関係の標本がかなり見えづらい。写真だとあまり暗いようには見えないけど、化石表面の凹凸が一切見えず輪郭しか見えないくらいではあった。平日で人がほとんどいなかったので節電とかしていたのかもしれない。



2Fに上がって自然科学全般のコーナー。地学よりこちらに多めのリソースを使っている感じがあった。



ダイヤモンドダスト発生装置。
キレイだね~。

君のほうがキレイだよ。

ヤダ……///


ダイヤモンドダストというとなんとなく北海道の平野のイメージがあったけど、富山の山岳で見れることもあるらしいね。

君のほうが富山の山岳で見れるよ。

ヤダ……///



雲のシアター。

台風の形成から消滅までを映像と実演?で学べる。

たぶん“実演”は実際の気象学的なダイナミクスを再現したものではなくて、雰囲気を再現したものだと思うけど (違ったら本当にごめんなさい)、なんかすごかったし、ちょっと怖いくらいだった。

この科学博物館には物理や化学とか様々な分野の学芸員がいるらしいけど、その恩恵か富山の自然のジオラマ展示の横にこういう気象学みたいな異分野の展示がブチ込まれて良い (本当にそういう理由かは知らないけど)。



ギフチョウのいろいろな個体。模様の変異とか。いい標本展示だ。

チョウの話ではないけど、貝の話をしていて「よく見ると1個体1個体模様が違いますよね」と言われたときにどういう意味で言っているのかわからなくて反応に困ることが少なくない。わからなくて困るというより、どういう意味なのかどうやって聞けばうまく伝わるのか未だによくわからなくて困っている。

初期値鋭敏性による多様性、成長途中の摂動による多様性、モデルパラメーター (拡散係数など) の違いに相当する多様性、モデルパラメーターの違いによる分岐に由来する多様性 (これはだいぶ限られそう)、あるいは模様生成外の貝殻成長などの違いに由来する多様性 (例えば模様形成は一定のリズムで行われるけど、貝殻成長速度にめちゃくちゃ変異がある場合など) などがあって、これらの要素のうちの1つだけが反映された多様性が直接見えるわけでもなく (たとえ着目した1つの要素以外が固定されているとしても順問題も逆問題も直感的には解けない!)、その辺の複雑な模様形成の話のどこからどこまでを理解しているものとして、何を話せばいいのかかなり難しい。まあこれは模様に限らずある程度込み入った現象に共通した話か。

いやまあカオス理論ですよねの一言で済ましたい話ではあるけど (済まない)、そもそも相手が形態形成の文脈で話をしていない場合がある気がする。実はけっこう最近までこの可能性に思い至っていなくてわりとヤバいのだけど、模様形成の根本のダイナミクスに変異がありそうなアサリやヒメカノコなどの種内の模様の多様性の場合は機能の話ができそうだし、そもそも特定の文脈を想定していない場合もある。ただ単純に違いますよねと言いたいだけのことが実際は多いのかもしれない。



www.youtube.com


調べたら柳田理科雄がアサリの貝殻模様の多様性を説明する動画が出てきた。

動画のメインの主張ではないような気がするけど、「遺伝や環境の違いが模様にハッキリ現れやすいような発生システムである (好意的な意訳)」と説明していた。確かにこのくらいの説明が無難な気がしてきた。

でもこの説明だと模様に違いがあること自体は説明できるけど、ひとつとして同じ模様が存在しないこと (アサリの場合は模様によっては細部まで同じと言い切っていいような個体もいる気がするけど) の説明は不十分である (ひとつとして同じ環境が存在しないから模様もそれぞれ異なると考えることはできそうだけど、おそらく外部環境が完全に同じだったとしても全ての模様が異なる結果になる)。だからカオス理論の話をしなければいけない。というかその前にゆらぎの話をしないといけないような気がするけど不勉強なのでできない。

この話は終わりです。



富山県の貝。



めっちゃ魚いる!と思ってよく見たらほとんど絵だった。



プレデターの顔っぽい。



今回の目的。螺旋の企画展。

自然界のぐるぐるしたものがいろいろ展示されていて面白かった。生物だけでなく、竜巻発生装置とか展示されていた。

写真は撮っていないけど、バネやネジなどの人工の螺旋を持つ道具が並べてあって、自然界の螺旋と比べてみよう!という展示があってとてもよかった。



この辺はまあ順当にありそうな奴ら。と思ったけど冷静に考えてかなり渋い。カンザシゴカイはちょっと意外。

カンザシゴカイの鰓冠、実物をじっくりと観察したことがなかったので、螺旋だよなとは思いつつ実は僕の目がおかしいだけで同心円状の構造なんじゃないかという疑惑があったのでちゃんと螺旋だと確認できてよかった。実物が展示されていたわけではないけど。



これは完全に盲点だった奴。動きとしての螺旋。

形態としての螺旋しか想定していなかった。

動きとしての螺旋がアリならけっこう他に展示できそうな動物はいそうだけど、その中でよりによって渦鞭毛虫を選ぶの好き。まあ名前に渦って入ってるからかな。

あと一部の鳥の飛行軌道が螺旋だという話もあった気がする。



右巻きとか左巻きとかそういう話ではなくそもそも巻いていないDNAイラスト。よりによって螺旋の企画展で。



大変長らくお待たせいたしました。貝です。

一番広くスペースを使って展示されていた。嬉しい。



これたぶん独自にRaupモデルを実装して貝を作っていて、かなり手間がかかっている。

=== 余談 ===

実は (実は?) 僕はRaupモデルを実装したことがない。Raupパラメーターと成長管モデルのパラメーターは (近似的に) 相互に変換できるので、望むRaupパラメーターを持つような貝を作りたいときは対応する成長管モデルのパラメーターを介して生成するというやり方で済ませている。オリジナルのRaupモデルの実装では、殻頂・巻軸・それらに対する殻口の座標を決めて、殻口を殻頂を基準に拡大させながら巻軸周りに回転させるというやり方で貝を生成している。Raupモデルのいうところの巻き下がり$T$と臍の広さ$D$が殻口の初期座標で一気に決まるのがスマートでいいな~とずっと思っている。そもそも$T$と$D$は殻口を楕円とした場合の代表点のパラメーターに過ぎなくて、“殻口”をめちゃくちゃな図形にしてもあとは“螺管”拡大率$W$を定めれば“貝”が生成できる。例えば初期の殻口をモナリザのラスタ画像にして、“貝”を生成してボリュームレンダリングみたいに表示するみたいなことができるのでやってみたい。成長管モデルでも同じことができなくはないけど、モナリザの画像の角を頂点に合わせるとかが少し手間だったり殻口同士の交差を考えるとRaupモデルのほうが良さそう。そのうちやりたい。

そういえば今後の人類のために貝の形態や模様の理論モデルの話を日本語でまとめてインターネットのどこかで公開しようと思って一時期頑張っていたけど最近全然進んでいない。レビュー論文みたいな堅い形式ではなくてこの日記みたいなゆるい雰囲気でつらつらと細かいことを書く感じにしたい。それだけできれば人生はそれでいいかもしれない。

=== 余談終わり ===



殻口の形を細かく調整していてめちゃくちゃ手間がかかっている。すごい。

おそらくツノガイを想定した円錐形のやつはRaupモデルでは作れなくて別のプログラムを書いているはずでありやはり手間がかかっている (めっちゃ単純に書けるとはいえ)。



自然物人工物問わず古今東西の螺旋を解説したオタク螺旋本を紹介してこの話題は終わりです。




富山市科学博物館を出た。



科学博物館の隣には富山県立近代美術館の跡地があった。建物や設備の老朽化の問題で、2016-2017年辺りに現富山県美術館に移転して、こちらの建物は今は使用されていないらしい。

キレイな建物なので別の目的に再利用しないのかなと思ったけど、どうも耐震工事をするにも解体をするにも数億円かかるらしく (Wikipedia情報)、持て余しているようである。

もちろんダメだろうけど、中に入って何もない美術館を見て回りたかった。むしろ無許可で入りたい。忍び込みたすぎる。夜の美術館跡に潜入したすぎる。

数億円かけてやることではないけど、美術館跡として純粋に建物だけを残して開放してくれないかな。


大展示室展|展覧会一覧|展覧会|静岡県立美術館|日本平のふもと、緑に囲まれた美術館


ちょっと違うけど、こういう企画展があったことを思い出した。展示室の企画展。これ無理してでも行っておけばよかった。かなり後悔している。



次は移転先の富山県美術館へ。

google map


移動のスケール感がわかりやすいように2つ前の立ち寄り地 (今回は富山駅) もプロットしてみたけど、わかりやすいかよくわからないな。むしろ余計にわかりにくくなっている気もする。



13:30頃、富山県美術館着。

平日は人が少ないので写真に人が写り込むのをあまり気にしなくてよくて嬉しい。ちょっと小さく写り込んじゃってるけどまあこのくらいは。

しかし自分がガラスに反射して写り込むのは常に問題である。角度をつけて撮らざるを得ないので難しい。先日Twitterにアップした写真をよく見たら自分がガラスに写り込んでいてめちゃくちゃ反省した。写り込みを気にしたうえでそれでも写り込んでしまったのでかなり辛い。ツイート消そうかと思ったけど戒めとして残しておくことにした。


学割でチケットを買おうとして、学生証を更新していなくて学割が使えないことが発覚した。一生の不覚。たぶん旅行全体を通して洒落にならない額の割引を逃している。

平日なので人が少ないとはいえ、それでもそこそこ人がいた。たぶん休日はかなり混んでいるのだろう。

誇張ではなく富山市科学博物館の数十倍の人がいた。世間を見ていると自然よりは文化や歴史、芸術に興味がある人のほうがかなり多くいるような気がする。自然科学直球の所属にいると感覚が麻痺してしまうけど、現実にはそういう強い傾向がある。歴史はともかく文化や芸術は僕も好きなのでそれぞれ好きな気持ちはわかる (本当か?) けど、ここまで偏った傾向がある理由はよくわからない。



館が所蔵しているコレクション展は、接写しなければ撮影OKで、SNSやブログでの利用については言及がなかった (言及がなかったといよりは、より一般的な書き方をしていた。「著作権法に気をつけてください」みたいな)。



作品ではないけど、順路案内のためだけに作られた案内表示のオブジェクト。こういうの好き。



20世紀の椅子のコレクション。1点物ではなく量販されたものを集めているらしくて面白い。

座れる椅子の展示も普段はあるらしかったけど、今は休止中だった。座りたかった。


同じ空間にポスターのコレクションも展示されていた。けっこう好きなデザインがあったけど見返したらひとつも写真を撮っていなかった。写真に残すことが目的ではないとはいえ、思い出せなくなるので少しは撮っておけばよかった。

椅子とポスターの展示スペースは全然人がいなくてよかった。平日は企画展だけが目当ての地元の人が多いみたいな傾向があるのだろうか。うちらが科博の日本館にあまり行かないように。



プロジェクター画面の前で体を動かすと、リアルタイムで体のポーズがトラッキングされて仮想空間に3次元的な絵を描ける、というやつ。


youtu.be


こんな感じ。

趣味で同じようなものを実装したことがあるけど、手足に装着するような装置なしで画像だけからポーズをトラッキングする技術は未だに精度が微妙なことがある。画像上の手や足や胴の位置関係を推定するのはわりと精度がいいけど、画像から3次元的な位置関係を推定するのはかなり微妙である。例えば手を上げている画像から手が上の方にあることを推定することは容易だけど、手を斜め前方に上げているのか斜め後方に上げているのかを判断するのは難しい。

それにも関わらずこの展示はわりと精度よく3次元的にトラッキングされているように感じた。素人の趣味と比べるのは失礼だけど、やっぱりプロはすごいなと思う。技術解説とかどこかでされてないかな。カメラ複数台使ったりカメラ以外のセンサーを使ったりしているのだろうか。




これ美術館のメインコンテンツな気がするけど誰も見ていなかった。かなりわかりづらいところにある。

チケットを買わずに無料で入れるスペースだった。こういうの好き。




屋上はオノマトペに関する遊べる展示になっていて、真ん中の「ふわふわ」の作品で子供がワイワイと遊んでいた。一方で僕は端っこの「ぷりぷり」を見てニヤニヤしていた。



屋上から東に向かった眺め。立山とかの北アルプスがよく見える。



美術館の隣に公園があって、美術館のマスコットキャラクター「ミルゾー」の像がある。





ミルゾー。

ドラえもんのび太の宇宙開拓史に出てくるパオパオというキャラクターに造形が似ているので流石に「ミルゾー パオパオ」で検索した。

表面上の要素が似ているのは流石に認めてもらうとして、それを「似ている」と言っていいものか迷う。人間のアイデアはそこそこ複雑なものでも簡単に収斂するよなあと最近感じていたので、歴史を隈なく調べれば何の関連もなくてもひとつくらいは似ているものが見つかる気がする。まあ似ていることを指摘するのはいいとして、似ているから云々という議論は怖いと思う。

今調べたらパオパオって宇宙開拓史が初出ではなくてジャングル黒べえが初出なんだ。知らなかった。



この注意書きがよかった。「危険なので」ね……。


昼食を食べていなかったのでコンビニで軽く買い食いをして (何食べたっけ) 次の目的地に。

富山市ガラス美術館に行きたかったけど臨時休館だったので別の面白そうなところを探して向かう。

google map


この2つ前の立ち寄り地もプロットするやり方、連続する2つの移動のスケールが違いすぎるとめちゃくちゃわかりづらい気がする。特に前の移動が長くて次の移動が短い場合。

適宜いい感じに修正していこう。



途中で見かけたダム。





目的地の、おおざわの石仏の森。16:30頃、着。

800体以上の石仏が並べられている。写真に写っているのは一部に過ぎない。

一体一体見て回りたかったけど植物が生い茂りすぎていて断念して、前列のほうだけざっと見て終わった。雪解け直後くらいの季節に行くのがよさそう。

石仏とか仏像を見るときに如来とか菩薩とか明王とか仏の種類やその文脈を知っていればもっと面白いのにとずっと思っているけど未だに調べていない。というか調べてもすぐ忘れるので、なにか工夫して忘れない形で勉強をしたい。如来や菩薩はどういう見た目をしているか予め調べてから石仏を見に来て、答え合わせをしながら見て回るといいんだろうな、たぶん。誰か、仏像を調べてから見て回る会をやりませんか?

老後か?

google map


いい時間になったので夕食。

個人でやってる店とか名店っぽい店に行くのはちょっと怖いので、ローカルチェーンの回転寿司へ。

番やのすし 大沢野店。17:00頃、着。



とりあえず安牌としてサーモン系 (手前の皿) と贅沢枠として白身系 (奥の皿)。こういうところに旅行で来てサーモンを頼む派と頼まない派に分かれて戦争をすることになったら僕は頼む派につきます。俺を殺して行け~~~。

白身は左から、かわはぎ、鯛、ヒラメ、えんがわ、のどぐろ。順番は間違っているかもしれない。のどぐろと鯛以外の自信がない。

のどぐろは初めて食べた気がする。高いだけあって美味しい。すっごい脂。美味しさと脂の強い相関関係。



ブリとカンパチ。順不同。メモを取り忘れたのでどちらがどちらかわからない。寿司の形態分類は難しい。

今調べたところによると、ブリとカンパチはどちらもブリ属らしい。似ているわけである。


ブリ属がブリモドキ亜科なの面白。ブリモドキという和名が悪い。

cf.

アマガエルの分類、 アマガエル科 Hylidae アマガエル属 Dryophytes ヨーロッパアマガエル属 Hyla となっているらしいけど、ミスリーディングすぎる。 どうやら元々はHylaがアマガエル属で、Dryophytesは無効あるいはその中の亜属として扱われていたらしいけど最近 (2016年) の系統分類の研究からDryophytesが独立の属として復活したっぽい。日本に馴染みのあるニホンアマガエルがDryophytesでありこちらをアマガエル属としたほうが便利 (というか日本ではこちらが真のアマガエル) なので、元々あったHylaにヨーロッパアマガエル属という和名を新しく与えたという事情らしい。

2021.08.11 の日記:情報教育Toad - ぬるぬるバイオマット日記



鯨。初めて食べた。

馬刺しっぽい味だけど、海生だから知らんがなんとなく魚っぽさがある。← 怪しい発言。


酒を飲みたすぎる。車で移動しているので飲めないけど。


あとこれは店に対する完全によくない悪口だけど、【検閲により削除】。あまり悪口は言いたくないけど、悪口を言わないとそれはそれで僕の沽券に関わるので悪口を言いたいという事実だけをここに残しておく。


満足したので風呂へ。

google map


近くにあった良さげなスパ銭へ。

露天風呂を構成する岩がきれいな柱状節理を呈していてよかった。

サウナブームだからみんなサウナへ行っているのかはわからないけど露天風呂にあまり人がいなくて快適だった。

風呂からあがり、休憩場所で明日の予定を練る。具体的な予定を一切考えずに家を出たので、完全に行き当たりばったりである。一応北陸で絶対に行きたい博物館/美術館/水族館はいくつかあったので、それを中心に付近の施設を巡るように考えた。

絶対に行きたかった場所をここで列挙すると、

富山:
富山市科学博物館・魚津埋没林博物館
石川:
のとじま水族館金沢21世紀美術館
福井:
福井県年縞博物館・越前松島水族館

という感じである。

あとは現地で周辺の施設を調べていて初めて見つかる「ここも絶対行きたい!」場所がわりとあるので、残りの日数も考えながら適宜調整していく。最適化問題を解いているみたいで楽しい。


このときは翌日は魚津埋没林博物館をメインに回ろうと考えて、今夜のうちに魚津のほうまで行くことに。

google map


途中のコンビニで翌朝の朝食を購入しつつ、22:00頃、道の駅 KOKOくろべ着。今夜の宿。

1人だし、体の限界が来るまで車中泊で頑張ろうと思う。




道の駅 KOKOくろべ、かなり雰囲気がよかった。寝る前に周辺を散歩して楽しかった。俺は今旅をしているぞ感。

今回の旅行は博物館メインで9:00-17:00のスケジュールをわりとミチミチにしていたので、営業時間中の道の駅に行く余裕がなくてそこだけは心残り。


1日目終了。

(To Be Continued...)