2021.05.27 の日記:尾は全方位展開

最近読んだマンガの感想。

なんとなく「漫画」と書くと古臭い印象があるので「マンガ」を使っている。この感覚は万人に共通するものではなさそう。なんとなくだけど「漫画」が発展して定義が拡張されたものが「マンガ」のような感じ。


・『猫が西向きゃ』



全3巻。完結済み。『蟲師』の作者。

好きだったけど昨年末に連載終了してしまった。単行本派なので先日ようやく最終巻を読んだ。

最終回、なんかテキトーな気がする。まあそういうテキトーさも作品のテーマのひとつなのでまあいいんだけど、同作者前作『蟲師』の最終回がめちゃくちゃ良かったのでちょっと残念。

1巻が今ほとんどのネットショップで在庫切れになっているっぽい。絶版……?


・『腹ペコのマリー』



全4巻。完結済み。『べるぜバブ』の人。

いや~良かった。良かった~。

この作者のシリアスとコメディのバランス感覚めちゃくちゃ好き。ラブコメとしても好き。

面白いマンガというより好きなマンガなので、人に勧められるかというと微妙かもしれない。Amazonのレビューも辛辣。

面白いマンガと好きなマンガは明確に違っていて、面白いマンガを読むと内容が知識として保存されるだけだけど、好きなマンガの内容は僕の血肉となってその後生きていく全てに影響する一要素として蓄積される。明確に違うと言いながらよくわからん比喩で話しているけど、だいたいそういう感じ。

良かった~。


・『灼熱のニライカナイ



3巻まで。連載中。『腹ペコのマリー』と同じ作者。

う~ん、あまり好きではないかもしれない。まあ同じ作者の別作品と比べたらちょっと好みではないだけで、他の人の作品と比べたら好きなんだけど。

比較的シリアス強めでギャグが控えめになっている。というかシリアルとコメディのメリハリが効きすぎていて、シリアスが純粋になりすぎている。主人公が警官ということもあって、悪役ではなくて普通に悪いだけの人が出てきて、ヘイトが溜まったところで倒してカタルシス (誤用?) という話がいくつかあるけど、そういうのがあまり好きではない。なんか作者の意図が丸見えになって興醒めを感じてしまう。コメディをある程度混ぜて書いてくれれば、作者も楽しんで書いてるんだな~ということを想像できて良いのだけど。いや『腹ペコのマリー』でも同じような話あったし、そういうのは関係ないかもしれない。よくわからない。

スカッとする展開というやつ、絶対的な正しさみたいなものに同意させられている感じがあって気持ち悪さを感じる。まあ物語でくらい絶対的な正しさの側に身を置いて勝利したいというのもわからんではないのだが。その点『ワンパンマン』は話としてそういう展開を書いているけど、正義の絶対性を感じなくて上手いと思う。こういう話、散々されてそうだな。

今後に期待、星5つ。


ついでに『べるぜバブ』も全巻読み返した。



めちゃくちゃ好き。僕の血と肉。

28巻のex5話が好きです。ラブコメが好きなので。

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感想書いていたら遅くなってしまった。難しい。