2021.08.14 の日記:遊戯王カードWiki -《電気羊》


映画『ブレードランナー』を見た。

監督は『エイリアン』のリドリー・スコットで、主演はハリソン・フォード。いわゆるサイバーパンク的な近未来を描いたSFで、逃亡したアンドロイドを始末するために警官の主人公が捜査・戦闘を行うSFサスペンスアクション (?)。SF映画ならとりあえずこれを見なきゃ嘘と言われたので見てみた。

いや~、合わなかったな~~~。全く琴線に触れなかった。たぶん公開当時にリアルタイムで見ていたら初めて見るサイバーパンクの雰囲気にかなり衝撃を受けていたんだと思うけど、ブレードランナーに影響を受けたいろいろな現代の作品に触れまくった後に見てもその衝撃はない。教養として見て良かったなという感想。ハードSF的な面白さが少しでもあったらな~と思う。いやまあ当時、無からサイバーパンクの世界を作り上げたのはマジでめちゃくちゃすごいんだけど、そもそもSF映画を見るときにはそういうものを求めて見るわけではないので……。

ただ、プロの捜査官が詳細に調べないと人間と区別できないほどアンドロイドが人間と全く変わらない見た目をしているという設定は良かった。人間とアンドロイドは何が異なるのか、というのが作品のテーマとしてあって (あるよね?)、こういうの素人からするとアンドロイドはアンドロイドっぽい見た目にしちゃう一方で言動は人間らしいことをさせて見た目は違うけど実は何も変わらないんじゃないかと問題提起するのが普通だけど、ブレードランナーではアンドロイドの見た目も言動も人間と変わらないので人間とアンドロイドの同質性がダイレクトに感情に伝わってくる。そりゃそうだろという感じだけど、意外とこういうことをやろうと思ってもできない。見た目は人間だけど怪我をすると機械のパーツが見えてしまうというような安直なことをやってしまいがち。あと実はこの人がアンドロイドだったんですという裏設定とかも後付けしやすい盛り込みやすいので、やはり巧みな設定である。


原作はフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』だけど、映画とはほとんど別物らしい。フィリップ・K・ディックの作品は他に『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』とかが映画化されていて有名。Kindleでたったいま購入したところなのでそのうち読む。知らんけど原作は面白い予感がする。人間とアンドロイドの違いというテーマをより深く掘り下げていそうな予感。期待。

《電気羊》は闇属性雷族のデメリット持ち低ステータス。