2021.09.13 の日記:to do, ook!

少女終末旅行』のアニメを見て、漫画も読んだ。

2人の少女チトとユーリが荒廃した終末世界を旅する話。ジャンルとしては……なんだろう。舞台設定的にはSFだけど、SF的な面白さは半分くらいで、残りは日常系の面白さかもしれない。一般化された日常系。SFで日常系をやることで、場所や状況に依らない人間の普遍的なところが浮き出てきてとても良い。

まあジャンルなんてものはどうでもいいかもしれない。カテゴライズによって見えなくなってしまうものもあるので。


少女終末旅行の存在は、2018年に漫画が完結したときに知って、それからずっと気になっていた。気になっていたなら早く読めという思うかもしれないがそういうものではない (こういうこと言うの何回目だ (こういうこと言うの何回目だ))。というか普通に存在を忘れていた。

完全に存在を忘れていたわけだけど、ひょんなことから思い出した。最近音楽を聞くときはSpotifyを使っている (こともある) のだけど、誰かが作ったアニソンのプレイリストを聞いていたら好みの曲が流れてきたので調べたら少女終末旅行のOPテーマだった (正確に書くとOPテーマのピアノアレンジ)。そういやそんな漫画あったな~と思って調べていたらこれは見るしかないだろという気持ちになってきたので見ることにした。「見るしかないだろという気持ちになってきたので見ることにした」←文章下手すぎか?←言うほどそうか?

最初は漫画だけよもうかなと思っていたけど、OPテーマ良かったし、アニメと漫画の両方を見る/読むことにした。


結論から言うと、めちゃくちゃ良かったという言葉では表せないくらいには良かった。人生に影響するレベルで良かった。良かったすぎる。


アニメを見終わった後すぐに漫画全巻を買って読んだ。全6巻で、そのうち1-4巻の内容がアニメになっている。紙と電子どちらを買おうかちょっと迷ったけど、紙の本を買った。電子書籍はサービスが終了しない限りおそらく今後いつでも買えるけど、紙の本は容易く絶版になるのでとりあえず紙の本を買っておくのがベターである。あと少女終末旅行は表紙カバーの質感がサラサラして気持ちいいので、それもあって紙がオススメです。

漫画を読み終わった上で判断して、アニメも漫画もどちらも良かった。僕は基本的に原作至上主義なので、漫画原作のアニメを見ても原作の雰囲気が表れていなくて幻滅してしまいがちだけど、少女終末旅行の漫画とアニメは同じものをそれぞれ別のやり方で表現している感じがあって、両方見る価値があったなと思う。

音楽が良かったのも大きい。OPテーマもEDテーマも劇中曲も良かった。あらゆるサブスクサービスで配信されていなかったので単体で買ってしまうくらいには良かった。音楽単体で買ったのいつ以来だろう。

DVDあるいはブルーレイの初回限定盤にOPテーマとEDテーマの別バージョンが収録されているらしいので、売ってないかメルカリとかヤフオクとかを探したけど、さすがに4年以上前のアニメなので発見できず。まあそもそも音楽数曲のために数万円を払う覚悟はないので、売ってたところで、という感じではある。誰か持ってないですか?


実際にアニメを見て漫画を読んだのはちょっと前の話で、2022年の暮れであった。2022年は、漫画は『少女終末旅行』『チェンソーマン』『BEASTARS』、ゲームは『ゼルダBotW』『クロノ・トリガー』『ドキドキ文芸部!』など、一生忘れないであろう作品に多く触れることができていい年だった。少女終末旅行はその中でも特に良かった。読むタイミングも良かったかもしれない。いい作品にはいつ触れても何かしら得るものがあるのはもちろんだけど、成長に伴って感受性が変化していく中で、すぐ飲み込める要素と咀嚼が必要な要素とまだわからなくて消化できない要素がちょうどいいバランスになっているタイミングでその作品に触れると体験が最適化される感じがある (英文読解の難易度の選び方だなコレ。1割の単語がわからない英文を読むと読解力がつきやすいとかいうアレ)。まあ敢えて (敢えてじゃなくてもいいけど) 最適なタイミングからずらした体験にもそれ特有の作品外のメタ的な良さが生じるので、そのメタ的な良さのバランスもあって、何が本当に最適かというのはかなり難しいけど。

2023年もできるだけいろいろな作品に触れていきたい。


なんか〆っぽくなってしまったけどまだ続きます。

(続く、続く)