数ヶ月前に印刷博物館に行った。
飯田橋にある。
凸版印刷株式会社の企業博物館である。企業博物館ではあるけれど、企業色はかなり薄くて (というか企業要素はほとんどなかった気がする)、印刷文化や印刷技術の歴史が展示解説されている。
この頃は (も?) 日常に楽しいことがあまりなくて面白いものを求めて一人で博物館を巡っていた。
このときは企画展として「地図と印刷」「現代日本のパッケージ」が催されていたけど、どちらも写真撮影が禁止だった。「地図と印刷」のほうは歴史的資料の展示だったので写真禁止は理解できるけど、「現代日本のパッケージ」のほうは市販されている商品のパッケージの展示だったのでなぜ?と思った。なぜ?Webサイトを見た感じだと、どうやら内容に関わらず企画展は常に写真撮影を禁止しているっぽい?
常設展は写真撮影OKだと認識していたけど、日記を一通り書いた後に改めて博物館のWebサイトを見たら写真撮影は個人利用のみ可能とのことだったので、館内で撮った写真は全てAIに描かせた全く関係ない画像に置き換えておきます。
まあ別に個人利用のみとは言ってもブログやSNSくらい大丈夫だろという立場ではあるけど (ダメです)、わりと展示が良かったのでまあ従っておくかの気持ちで写真は載せないでおきます (何様)。
あと、博物館一般の問題として写真撮影が可能であることは表明していてもSNSやブログでの使用の可不可までは触れていないことが多い。普通に文言通り判断したらSNSでの使用までは許可されていないけど、いざ問い合わせてみると、どうぞどうぞSNSで宣伝しちゃってください~ということがほとんどである。その辺のガイドラインは博物館側が用意するのが今風の対応な気がするけど、まあ用意すべきとまでは言えないのでまあ……。
常設展のイントロ。いい雰囲気。
平日だったので人が少なくてよかった。
これは好きな地図を選択して大きく表示できるタッチパネル。
ぶっちゃけ地図本体よりもタッチパネルの技術にばかり感心してしまった。タッチパネルとは言っても実際にタッチするわけではなくて、空中に浮いたホログラムのような空中ディスプレイに“触れる”ことで操作ができる。未来だ。
www.sej.co.jp
rocketnews24.com
この辺が詳しい。
ここから常設展のメイン。
一番印象に残ったこととして、特徴的な匂いがした。このフロアに入った瞬間にわずかに感じただけだったけど、博物館らしからぬ匂い。消しゴムを熱したような匂い。実家から予備校への通学路に工場ががあって、毎日そこを通るたびに香ってくる匂いにすごく似ていた。
誰かここに行くことがあったら匂いに気をかけてみてください。
展示自体については、全然知らない分野だったので基本的にずっとふ~んという感じではあったけど、わかりやすくていい展示だった。
出版の歴史。あなたこういう展示が好きなんでしょ?お姉さん知ってるんだから。
これが印刷物だと知ってわりと驚いた。手書きじゃないんだ。
これ自体は江戸時代に出版されたものなので印刷物でもおかしくないんだけど、行書体とか草書体で書かれた歴史的な書物が印刷物だという発想がなかった。
馴染みがある題材だと、わかるわ~という感想があって展示を見ていて楽しい。
常設展のフロアの後半半分が特別展という空間構成だった (「現代日本のパッケージ」のほうは別フロア)。
あまり印刷要素がなくて古い地図が展示されているだけのように感じて、100%で楽しめなかったような気がした。背景知識がある人が見たらかなり楽しめるような気がするけど、テキトーに見るだけだとふ~んという感想になりそう。
特別展の直後にちょっとだけまた常設の展示がある。
あなたこういう展示が好きなんでしょ?お姉さん知ってるんだから。2
博物館の活動として歴史的に出版に使用されてきた欧文フォントを収集しているらしい。そういった活動の成果としてこういう展示が作られている。良い。良すぎる。お姉さん!僕こういう展示が好き!!!
・欧文書体の活字アーカイブ | 一般社団法人 文字情報技術促進協議会
詳しくは上のリンク先の「続きはこちら」からPDFを読んでほしい。←怪しすぎる。怪しくないからみんな読んでほしい。読んで!!!
別フロアの「現代日本のパッケージ」。
市販されている商品のパッケージが展示されている。こういうの好き。
改めて印刷博物館のWebサイトを見ていたら、企画展がやっていないときにのみ展示されている常設展示があるらしい。また行かなくては……。
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