『往復書簡 初恋と不倫』を読んだ.
- 作者:坂元 裕二
- 発売日: 2017/06/26
- メディア: 単行本
地の文が全くなく,登場人物 2 人の手紙あるいはメールの文面だけで場面が進行するという変わった小説.
控えめに言って,すごく良かった.往復書簡という変わった形式が面白いというだけではなく,内容そのものが素晴らしい.
そもそも文面が異常に面白い.僕は人の書くメッセージが秀逸だとそれだけでその人に対する好感度(実際は尊敬と羨望と嫉妬と諦めが混じったよくわからん感情)が急上昇するのだが,この小説は登場人物のかなり秀逸な手紙やメールの文面から構成されるので,現実の人間に対する反応と同じように登場人物に対する好感度がリアルな感情として湧き上がってくる.誤解を恐れずに言えば,面白人間が好きな人は絶対にハマると思う.僕は面白人間が好きなのでハマった.
ただ読む人によって評価がかなり分かれそうな気がする.高評価だったとしてもどこに魅力を感じるかが全然違いそう.
数ページ立ち読みして面白いと思ったら是非とも買うべき.電子書籍だと楽天 Kobo は立ち読みできそう……?楽天会員ではないので知らんが.
名前「台詞」,という形式は自分に文章力がないことを示しているようなものなので,最初は普通の小説っぽく書こうとしていたが結局諦めた.文章力がないので.
2021.01.15 の日記:キョウザメの卵 - ぬるぬるバイオマット日記
先日の日記でこういうことを書いたが,撤回します.男の二言.地の文の有無は関係なく文章力がないですごめんなさい.
===
一人の時に声を出して笑うかどうかのアンケート.
一人でいるときに
— a (@a151595) 2021年1月20日
さもありなん,という結果.僕は後者.
他のアンケート調べても同じような傾向.少数だけど声を出さない人がそこそこいる.
realestate.yahoo.co.jp
girlschannel.net
笑えるかどうかと面白さにあんまり強い相関がない.僕はたぶん人よりユーモアに執着があって人生の中でユーモアの占める割合がすごく大きいと思うけど,笑うためにユーモアに触れるというよりはとにかく様々なユーモアを知りたいというモチベーションがあるので笑おうという気持ちがあまりないのかもしれない.漫才が好きでよく見るけどいつも無表情で見ている.内心では面白いな~と思ってるけど表情には出ることは少ない.笑えないものは面白くないと感じる人がたまにいて意見が合わないことがある.笑えないけど面白いものってたくさんあると思うんだけど……
人といるときも声を出して笑うのが苦手ではある.思い返すと家族もあまり声を出して笑ってるイメージがないし,そういうのを学習して発達してきたから今の僕の状況になっているのかもしれない.大学に入ってからはそれを自覚して意識的に声を出して笑うようになったんだけどなにか不自然さがある.
僕,ちゃんと笑えてるかな......?
おのれは主人公の恋愛を応援する幼馴染かい!
===
これ僕がこの前やりたいって言ってたやつに近い.
自己評価と他己評価がどれだけ一致するか興味がある.僕は自他の評価がめちゃくちゃズレるんだろうなという予感がある.誰か僕の性格診断やってくれませんか?僕もあなたの性格診断をするので......
2021.01.12 の日記:深淵の診断 - ぬるぬるバイオマット日記
===
最近はひとつのテーマについて一気に長文を書いたのを分割して毎日アップしていたので,日記のストックが溜まっている.日記のストックとは?